レゼルバとは?意味について分かりやすく解説します!

ワインの基礎知識

レゼルバとは

普段、何気なくスーパーやワインショップでワインを眺めていると、ボトルのエチケット部分に”レゼルバ”という言葉を頻繁に目にするのでは無いでしょうか?実はこのレゼルバ、生産する国や地域によって定義がバラバラなんです。国ごとに簡単にまとめましたので、是非ワイン選びに活用してください!

スペインにおけるレゼルバの定義

スペインにおけるレゼルバの表記は法的に熟成期間を表しています。厳密には3段階あります!

クリアンサ

ワインタイプ熟成期間
赤ワイン24ヶ月以上熟成(うち6ヶ月以上は樽熟成)
白・ロゼワイン18ヶ月以上熟成(うち6ヶ月以上は樽熟成)

レゼルバ

ワインタイプ熟成期間
赤ワイン36ヶ月以上熟成(うち12ヶ月以上は樽熟成)
白・ロゼワイン24ヶ月以上熟成(うち6ヶ月以上は樽熟成)

グラン・レゼルバ

ワインタイプ熟成期間
赤ワイン60ヶ月以上熟成(うち18ヶ月以上は樽熟成)
白・ロゼワイン48ヶ月以上熟成(うち6ヶ月以上は樽熟成)

熟成の段階には3段階あり、グラン・レゼルバが最も熟成期間が長いです!その分、ワインをリリースするまで時間がかかりますので、当然値段も上がります!

より細かい話になってしまいますが、スペインのワイン法で定められている特選原産地呼称ワイン(D.O.Ca.)は現在リオハとプリオラトの二つの地域が認定されていますが、リオハの熟成期間の規定に関しては、上記の一般的な規定とは若干異なります。3つのカテゴリーの名称は同じですが、期間が異なりますので注意してください!補足までに後述致します。参考までに

D.O.Ca.リオハにおけるクリアンサ

ワインタイプ熟成期間
赤ワイン24ヶ月以上熟成(うち12ヶ月以上は樽熟成)
白・ロゼワイン24ヶ月以上熟成(うち6ヶ月以上は樽熟成)

D.O.Ca.リオハにおけるレゼルバ

ワインタイプ熟成期間
赤ワイン36ヶ月以上熟成(うち12ヶ月以上は樽熟成、最低6ヶ月以上は瓶熟成)
白・ロゼワイン24ヶ月以上熟成(うち6ヶ月以上は樽熟成)

D.O.Ca.リオハにおけるグラン・レゼルバ

ワインタイプ熟成期間
赤ワイン60ヶ月以上熟成(うち24ヶ月以上は樽熟成、最低24ヶ月以上は瓶熟成)
白・ロゼワイン48ヶ月以上熟成(うち6ヶ月以上は樽熟成)

ややこしいですが、熟成期間自体はクリアンサの白・ロゼ以外同じですね!!

チリにおけるレゼルバ

実はチリワインにおいて、”レゼルバ”表記には厳密な定義付けはありません!スペインとは異なり、法的な規定が無いため、ワインを製造する会社が好きに表記できます!ただ、往々として、そのワインメーカーの思う、良質なワインオーク樽を使用して造ったワインに対して、レゼルバの表記を使う傾向があります。グランレゼルバであれば最も良質なワインという意味合いが込められています!

イタリアにおけるレゼルバ

イタリアではリゼルヴァと発音します。こちらも熟成期間について指す言葉として使われていて、スペイン同様に法的に定められています。しかし、こちらイタリア国内の銘柄によって使い分けがされています。

代表的な銘柄を三つ挙げます。

①【王のワイン=ピエモンテ州のバローロ】こちらのワインはD.O.C.Gバローロを名乗るためには38ヶ月以上の熟成(うち18ヶ月の気樽熟成が求められます)

ピエモンテの女王=バルバレスコ】こちらのワインはD.O.C.Gバルバレスコを名乗るために26ヶ月以上の熟成(うち9ヶ月の気樽熟成が求められます)

【キャンティ・クラシッコのリゼルヴァ】キャンティクラシッコでもし、リゼルヴァの表記があれば、それは木樽熟成24ヵ月以上で(うち瓶内熟成3ヵ月以上)ものを指しています。

どれも長い熟成期間を経て、手間と時間のかけられたイタリアを代表するワインです!

まとめ

いかがでしたでしょうか?普段何気なく目にするレゼルヴァの文字ですが、国によっても使い方が様々でした!スペインとイタリアに関しては長期熟成のワイン。それ以外の国(チリなど)では良いワインに対して表記していると、ざっくり覚えておくだけでもワイン探しが楽しくなるのではないでしょうか?是非この記事を参考にワイン選びを楽しんでください!

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